汚染防止の取り組み

SDGs

芝浦機械グループの環境測定・分析について

芝浦機械グループでは、⼯場から排出される汚染物質の測定・分析をグループ会社である芝浦セムテックに委託し、⽇頃から継続的にデータを収集・分析しています。これらの結果は環境負荷低減のための取り組みに活⽤し、積極的に汚染防⽌に努めています。

芝浦セムテックでは、専⾨技術スタッフがさまざまな事業場の⽔質・⼤気・作業環境などの環境測定や材料分析を実施し、環境・品質の維持・改善に必要な情報を提供しています。また、環境関連機器の販売も⾏なっており、環境サポートのエクセレントパートナーとして、豊かな環境保全のために活動しています。

測定・検査の様子

測定・検査の様子

プリント基板表面コーティング剤切換によるPRTR物質の削減

芝浦機械グループでは2006年からPRTR物質の削減に取り組んでいます。この取り組みでは、塗装⼯程での塗料の切換・溶剤の効率的な使⽤を中⼼に活動し、2013年には対2000年度⽐79%の排出量を削減しました。
2019年度は関係会社のプリント基板製造ラインで使⽤していたトルエン含有量79%の表⾯コーティング剤をトルエン含有量0%のものに転換するなどの取り組みの結果、PRTRは2000年度⽐92%の排出量を削減しました。
コーティング剤の転換にあたっては、変更前と変更後の性能を⽐較するための技術資料収集・メーカー打合せ、指定膜厚を決めるための配合率の検証等に時間を要しましたが、関係者の協⼒で実現することができました。

大気汚染物質

大気汚染物質の排出量は、ばいじん、窒素酸化物、硫黄酸化物とも大きな増減はありませんでした。
各生産拠点では、省エネ活動を継続して実施し、沼津・相模・御殿場工場の鋳物溶解炉、ボイラー等の全特定施設で、排出基準・協定値を下回っています。

水質汚濁物質

水質汚濁物質の排出量の大きな増減はありませんでした。沼津・相模・御殿場工場の生産拠点についても排水基準・協定値をクリアしています。

VOCの排出

VOC規制対象となる沼津工場の塗装施設では、排出基準、沼津市協定値をクリアした状況を保っています。静岡県の光化学オキシダント緊急時対策実施要領に基づき協力・連絡体制も構築しています。

PCB含有電気機器廃棄物の保管・処分

高濃度PCB含有電気機器廃棄物は、順次専門処理業者へ処分を依頼するとともに、工場内に残留していないか調査を継続しています。
低濃度PCB含有電気機器についても順次処分しています。

騒音・振動・悪臭への対応

騒音・振動は、国内グループ各社・工場の規制基準をすべての箇所・時間帯ともクリアしました。悪臭は、規制されたすべての対象工場境界で基準を満たしていることを確認しています。

土壌・地下水汚染への対応

沼津工場第14工場の六価クロム汚染土壌について、周辺地下水のモニタリングを継続しており、汚染の拡大がないことを確認しています。

化学物質管理

PRTR対象物質削減については2019年度に第1次環境アクションプラン2030年度⽬標値をクリアできたため、2030年度長期目標値を30%削減から48%削減に変更しました。また2019年度からは化学物質全体の総量削減をターゲットに取り組んでいます。鉛についてはプリント基板等のはんだ鉛フリー化を順次進めており、新製品では全廃しています。

化学物質排出量の原単位実績および目標

化学物質排出量の原単位実績および目標

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