汚染防止の取り組み
芝浦機械グループの環境測定・分析について
芝浦機械グループでは、⼯場から排出される汚染物質の測定・分析をグループ会社である芝浦セムテックに委託し、⽇頃から継続的にデータを収集・分析しています。これらの結果は環境負荷低減のための取り組みに活⽤し、積極的に汚染防⽌に努めています。
芝浦セムテックでは、専⾨技術スタッフが様々な事業場の⽔質・⼤気・作業環境などの環境測定や材料分析を実施し、環境・品質の維持・改善に必要な情報を提供しています。また、環境関連機器の販売も⾏っており、環境サポートのエクセレントパートナーとして、豊かな環境保全のために活動しています。

測定・検査の様子
工作機械用塗料切換によるPRTR物質の削減
芝浦機械グループでは2006年度からPRTR物質の削減に取り組んでいます。この取り組みでは、塗装⼯程での塗料の切換・溶剤の効率的な使⽤を中⼼に活動し、2024年度には対2013年度⽐71%の排出量を削減しました。
2022年度より工作機械製品用塗料を従来よりトルエン含有率の低い塗料に変更しました。更に、トルエン、キシレンの含有率0%の希釈剤を使用し、PRTR物質の削減に寄与しています。
大気汚染物質
大気汚染物質の排出量は、ばいじん、窒素酸化物、硫黄酸化物とも大きな増減はありませんでした。
各生産拠点では、省エネ活動を継続して実施し、沼津・相模・御殿場工場の鋳物溶解炉、ボイラー等の全特定施設で、排出基準・協定値を下回っています。
水質汚濁物質
水質汚濁物質の排出量の大きな増減はありませんでした。沼津・相模・御殿場工場の生産拠点についても排水基準・協定値をクリアしています。
VOCの排出
VOC規制対象となる沼津工場の塗装施設では、排出基準、沼津市協定値をクリアした状況を保っています。静岡県の光化学オキシダント緊急時対策実施要領に基づき協力・連絡体制も構築しています。
PCB含有電気機器廃棄物の保管・処分
高濃度PCB含有電気機器廃棄物は、順次専門処理業者へ処分を依頼するとともに、工場内に残留していないか調査を継続しています。
低濃度PCB含有電気機器についても順次処分しています。
騒音・振動・悪臭への対応
騒音・振動は、国内グループ各社・工場の規制基準をすべての箇所・時間帯ともクリアしました。悪臭は、規制されたすべての対象工場境界で基準を満たしていることを確認しています。
土壌・地下水汚染への対応
静岡県沼津市にあります当社沼津工場内の一部建物の解体準備に伴い、解体予定の建物の敷地におきまして、自主的な土壌調査を実施しました。調査の結果、当該土地の一部区画から土壌汚染対策法の基準を上回る特定有害物質が検出されました。そのため、これらの調査結果を沼津市へ届け出るとともに、土壌汚染対策法で定める区域指定の申請を行いました。「形質変更時要届出区域」に指定された当該土地の一部区画につきまして、今後土地の掘削を伴う工事を行う際に、沼津市の指導に基づき適切な対策を実施してまいります。
化学物質管理
PRTR対象物質削減については2019年度に第1次環境アクションプラン2030年度⽬標値をクリアできたため、2030年度⻑期⽬標値を30%削減から48%削減に変更し、2023年度にクリアしました。今後の目標値については見直しを検討しています。
化学物質排出量の原単位実績および目標
