二軸混練押出機  超高トルク型 TEM-SXシリーズ

”TEMシリーズ”最高峰の許容トルクを誇る最新機種

TEM-58SX

(1)特徴

  1. 世界最高水準トルク(トルク密度 18.1N・m)
    • トルク密度の増大により、一定スクリュ回転速度における押出質量が増大し、これにより一定押出質量におけるスクリュ回転速度の低減を実現しました。押出質量に対する回転速度を低減することで、混錬する樹脂温度の低下を可能にします。
    • 低温度樹脂成形
      超高トルク化による成形樹脂温度低減効果は、当社実験にて従来機と比較し、超高トルク化によって19℃の樹脂温度低下を実現しています。TEM-SXシリーズでは、従来機よりも機械的性能を向上させることで、二軸混練押出機の運転可能範囲を広げ、1台の二軸混練押出機で多種多様な原料に対応することが可能です。
  2. 押出質量増大・品質向上
    • スクリュ最高回転速度
      当社の二軸混練押出機は、1,000min-1を超えるスクリュ回転速度が利用可能です。スクリュ回転速度の高速化と高トルクの相乗効果によって更なる生産性向上と品質改善が可能となります。
    • 品質を維持しつつ押出質量を増大させたことで、TEM-BS型機に対し2倍、TEM-SS型機に対し約1.3倍の生産性向上を実現しました。
  3. 主要部品の最適化・高剛性化を行なっております。
    • 当社の二軸押出混錬機は減速機にデュアルドライブ駆動と呼ばれる特殊な駆動方式を採用し、充分な歯車強度とベアリング寿命を確保し、高トルク化を実現しました。スクリュ回転速度の高速化における最大の機械的問題は、減速機に使用されているベアリング寿命が回転速度と荷重に反比例して低下することに問題がありますが、デュアルドライブ駆動方式の採用により、必要なベアリング寿命を確保しています。
    • スクリュ軸には応力集中を緩和する特殊スプラインを採用し、部材には高強度・高靱性材料及び特殊な製法を用いることで疲労強度を確保し、高トルク伝達を可能としています。また、スクリュの部材の靱性を向上させることでスクリュ高速化と高トルク化に対応しています。
  4. 旧シリーズ(SSシリーズ)のプロファイルを継承しています。
    • 従来機種でこれまでに蓄積されたノウハウも利用が可能です。30年以上の実績を持つ二軸押出機TEMシリーズの次世代機種として、従来の市場のみならず、新規用途、新規製品開発へ向けた技術をお客様へ提案してまいります。

(2)仕様数値一覧

機種 Unit TEM-41SX TEM-48SX TEM-58SX TEM-75SX
スクリュ呼径 mm 41 48 58 75
スクリュ許容トルク N・m 1423 2317 4000 8628
スクリュ回転速度 min⁻¹ 875 764 700 638
スクリュ駆動許容動力 kW 130 185 290 580
機械中心高さ mm 846 846 800 1000
全幅D mm 790 940 1000 990
全高H mm 1420 1280 1360 1540
全長L mm 5000 5200 6200 7700
概算質量 kg 2900 4000 5000 9000

(3)TEMシリーズにおける位置付け

TEMシリーズ

TEM-EXシリーズは、高速・高トルクへ機械性能を向上させてきたTEMシリーズの超高トルク型です。
当社の押出混錬機は超高トルクタイプ、超深溝タイプなど、様々な機種をお選びいただけます。

★本社工場(沼津)にて各種テスト対応を致します。どうぞお問合わせください。
★お客さまのニーズに合わせ、様々な仕様提案が可能です。

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