TEM二軸混練押出機

二軸混練押出機のパイオニアである芝浦機械は、お客さまのあらゆるニーズにお応えしてきた永年の実績を基にこれからも先駆者であり続けます。
セルロースナノファイバー(CNF)、カーボンナノチューブ(CNT)、生分解性プラスチック、バイオマスプラスチックなど各種原料に対応します。
シミュレーションやIoTで開発や生産性向上に貢献します。
新領域への挑戦
1965年の二軸混練押出機開発以降、60余年にわたり、お客様のご要望に合わせて一台ずつ丁寧に作りつづけてまいりました。日本で最も歴史のある当社には、5万件を超えるデータベースと蓄積された豊富な経験とノウハウがあり、お客様のご要望に最適なバレル、スクリュ構成をご提案いたします。
カタログ請求・製品に関するお問い合わせはこちらからお願いします。

(1)用途別機能
当社の二軸混練押出機は、高い輸送能力と可塑化能力、脱気能力、また、高い分配・分散能力(混錬能力)を誇っています。当社の二軸混練押出機はさまざまなシステムを備え、お客様のご要望に合わせてカスタマイズすることが可能です。
- 混練造粒(Compounding & Pelletizing Process)
- エンジニアリングプラスチックス・コンパウンド(PC+GF、PA+GF、PS)
- ポリマーアロイ(PC+ABS、PBT+ABS PC+PS,PA+ABS)
- 各種フィラー、液体等の混練(炭酸カルシウム、タルク、GF、CF、CNF、木粉、マイカ、クレイ、フライアッシュ、難燃剤、界面活性剤etc.)
- 熱硬化性樹脂混練(トナー、封止材、フェノール)
- 反応押出システム(Reactive Process)
- 重合、解重合、化学的改質など滞留時間が必要なリアクタとしてご使用いただけます。二軸混練押出機はバッチ式装置に比べ生産性が非常に高く、またスクリュのセルフクリーニング効果により、ゲルの発生を低減することが可能です。
- 最長L/D=100の実績を基に、各種反応押出成形をサポートいたします。
- 脱水乾燥システム(Dewatering Process)
- ABS湿粉やTPE,SBR,EPR,ARというゴム関連の直接脱水乾燥システムは、当社が得意とする特殊差別化技術の一つです。スクイーザ(絞り機)やドライヤ(乾燥機)で、その役割を発揮します。
- 上流工程での設備投資を抑え、生産性の向上やランニングコスト低減に貢献します。また製品のVOC対策等の環境負荷低減に対応いたします。
- 脱揮押出システム(Devolatilizing Process)
- ソリッドフィード、メルトフィードに対応し、ポリマーに含まれる残留モノマーや溶剤を連続的に極限まで取り除きます。
- 水注入(ストリッピング)法や特殊ベントの採用等により、効率的なデボ・システムを実現します。
- 直接成形システム(Direct Extrusion Process)
- ペレット化や乾燥工程を省き二軸混練押出機を使って直接シート・フィルムにする本システムは、省エネ・省スペースのほか、樹脂劣化を抑え高品質な製品が作れます。
- 単軸押出機よりも運転範囲が広く、フラフ混入率を上げて生産性アップにも寄与します。
- セグメント方式のスクリュは多くの樹脂に対応ができるため自由度が高く、応用範囲が広がります。
(2)高機能プロセスコントローラ(EXTVISORⓇ)
押出機単体からペレット、シート、フィルム製造装置までトータル的にサポートします。
- すぐれた操作性
- 見たい画面を即時に表示することが可能で、初心者でも簡単に扱えます。
- 機械の生産状況・異常などを画面上で一括での可視化が可能です。
- FMS対応
- FMS対応上位通信機能としてEthernetを接続可能です。
- 群管理システム等のFMSに対応でき、遠隔監視による、生産管理を実現します。
- 測定データ収集
- 押出機運転時の設定値、実測値をCSV形式にて保存できます。
- 蓄積されたデータを簡易的にグラフ化することが可能です。
- 豊富な機能
- 押出混練機の運転に必要な各種機能を取り揃えておりますので、多種多様なユーザーニーズへ対応可能です。
(3)監視システム
押出機用プロセスコントローラEXTVISORの通信モジュールを利用した機械監視の一元化が容易です。
- モニタリング
- 機械の生産状況・異常などを一括での可視化が可能です。
- 各種制御機能
- 温度制御
- ドライブ制御
- シーケンス制御
- PID制御
★群管理ソフト作成については別途ご相談を承ります。
(4)環境対応
当社の押出混練機は環境に配慮した開発を行なっています。
- プロセス合理化
- 多段プロセスを複合化することでエネルギー効率を改善しました。
- 軽量化、熱効率改善
- 発砲技術により、軽量化と保温性を向上しました。
- リサイクル技術
- 廃プラのマテリアルリサイクルやケミカル、サーマルリサイクルを可能にしました。
- クローズドシステム
- 有害物質の大気放出量を削減しました。
- 有害物質の除去を行ないました。