光触媒環境浄化装置

光触媒環境浄化装置の特徴
光触媒環境浄化装置の特徴は優れた分解力、光触媒セラミックフィルターを使用することにより、フィルター面を通過・付着した菌やウイルス・悪臭物質をオゾンよりも強力な酸化力で分解・無害化します。この反応はフィルター部分のみで進行しますので人体に影響が無く安全です。医学・薬学・介護・各種業務の脱臭・除菌に効果的です!
分解力を活かした用途
- 抗菌、抗ウイルス
- 悪臭成分の分解除去
- 有機溶剤等の分解除去
施工場所・事例

ペットショップ・動物病院
動物臭、汚物臭の除去、除菌による感染防止。

病院・研究所
ホルマリン臭、浮遊菌の除菌による院内感染防止。
薬品臭、腐敗臭の除去が強力。

老人ホーム・養護施設
居室、トイレや汚物処理室の脱臭、除菌で快適な来客空間に。

食品加工工場・レストラン
浮遊するカビ菌やエチレンガスの除去による
鮮度保持、臭い移り防止。

一般企業・家庭・オフィスなど
タバコ臭で受動喫煙低減、ホルムアルデヒド
除去によるシックハウス対策。
光触媒環境浄化装置のしくみ
原理は植物の光合成に似ており、光合成は葉緑体に光を当て水と二酸化炭素から酸素とデンプンを作り出しますが光触媒セラミックフィルターはフィルター表面に近紫外線(380nm以下)をあてることにより、空気中の水と酸素から反応性が高い状態である活性酸素種(ヒドロキシラジカル等)が発生します。ヒドロキシラジカルはオゾンよりも酸化力が強く、このヒドロキシラジカルを含む活性酸素種が有害物質・悪臭物質・雑菌等を酸化・還元し、最終的には無害な二酸化炭素と水にまで分解します。光触媒は材質や結晶構造、照射する光の波長等で効果も異なるため、目的にあった機種を提案させていただきます。
光触媒セラミックフィルターの特徴



従来のフィルター
汚れた空気はフィルターを通過してしまい、
汚れが表面に触れるのはごくわずか。

光触媒セラミックフィルター
フィルターが入り込んでいるため、汚れた空気が効率よく酸化チタンに接触することが出来る。
- フィルター表面が非常にポーラス(多孔質)で表面積が大きいため、自在に酸化チタンの量をコントロールできます。
- フィルター表面が汚れてもメンテナンスにより再使用できます。(ただし表面をコーティングしてしまう様な物質はメーカーにて再処理)
- フィルターが不燃物の為、光を大量に当てても変質の心配がなく、光源との距離を近づけることができます。(光触媒機能を最大限に利用できることにより効率アップ)
- 空孔率が80%~90%と非常に高く、通気抵抗が極めて小さい。
- 骨格がランダムに存在するため流体との接触効率が良い。
これらの特徴により従来の光触媒フィルターに比べてより高い分解活性を有するフィルターとなりました。
光触媒セラミックフィルター(特許No,4610135)
① 抗菌・抗ウイルス効果について
ウイルスがフィルター表面を通過したり付着することで活性酸素種がウイルスと反応し、感染に必要なヘマグルチニン(HA)、ノイラミニダーゼ(NA)、エンベロープなどを分解しウイルスが不活性化され、宿主への感染を阻害宿主内での増殖を抑制します。最終的には二酸化炭素と水にまで分解されます。すでに病院、公共施設での導入実績が多数ございます。

第三者機関での抗菌・抗ウイルスデータ
テストデータ①
除菌率(%)の計算
細菌 | (IN側回収菌数-OUT側回収菌数)÷IN側回収菌数×100 |
---|---|
ウィルス | (IN側回収ウイルス数-OUT側回収ウイルス数)÷IN側回収ウイルス数×100 |
試験機関 | 社団法人北里研究所北里研究所メデイカルセンター病院医療環境科学センター |
試験番号 | 00416(試験実施期間 2004.11.29~2005.3.8) |
培養方法 | MRSA普通寒天平板培養法 インフルエンザA型ウイルス細胞変性効果(CPE;Cytopathic effect) あるいは代謝阻害の観察からウイルス感染力価(TCID50)を測定 |
試験機種 | SSC-20 |
試験結果 | 細菌・ウイルスについて十分な除去能力あり |
細菌・ウイルスの除去能力
テストデータ②
フィルター表面での除菌試験
A.結核菌(BCG)への効果
光触媒フィルター | ブラックライト(369nm) | 生存菌数 | 生存率 | 備考 |
---|---|---|---|---|
なし | なし | 5.63×10³ | 100% | 自然減衰 |
なし | あり | 4×10³ | 71% | 紫外光のみ |
あり | あり | 7.3 | 0.002% | 光触媒稼働 |
B.インフルエンザウイルス(H3N2)への効果
光触媒フィルター | ブラックライト(369nm) | 生存菌数 | 生存率 | 備考 |
---|---|---|---|---|
なし | なし | 2.0×10³ | 100% | 自然減衰 |
なし | あり | 3.5×10³ | 17.5% | 紫外光のみ |
あり | あり | 0.0 | 0% | 光触媒稼働 |
委託検査機関:予防医学センター/バイオメディカルサイエンス研究会
A.結核菌(BCG)
菌液を光触媒フィルターへ滴下、ブラックライトを60分間照射後、回収し4週間培養しコロニーをカウント。
生存菌数 7.3 生存率 0.002%
B.インフルエンザウイルス(H3N2型)
インフルエンザウイルス(H3N2型)が含まれた液体を光触媒フィルターに滴下して、ブラックライトを15分間照射後、抽出してウイルスを回収し段階希釈後細胞培養(Hep2)した後、感染価を調べた。
生存菌数 0.0 生存率 0%
結核菌・インフルエンザウイルスに対して除去効果が確認できた。
② 悪臭成分 ③ 有機溶剤等の分解除去について
有機溶剤や臭気の原因物質を含んだガス分子が光触媒フィルター表面に吸着。紫外線のエネルギーでフィルターの活性点から電子が飛び出します。その電子と同時に発生する正孔の働きによる分解や活性酸素種によって分解されていきます。対象物質によっては中間生成物を経由しながら分解されます。
除去性能テスト実施物質
- アンモニア・トルエン
- ホルムアルデヒド・キシレン
(SSC-10 現行機種:SP-90、SSC-20 現行機種:SP-180)




設置例
標準タイプからカスタム品まで様々なかたちで提供が可能です。
病院・福祉施設
汚物臭等の脱臭や施設内の除菌対策に

大学・研究所・病院
VOC(揮発性有機化合物)の除去や動物飼育室等の脱臭・除菌対策に

カスタム品
大学・研究所・化学工場や厨房、清掃工場の排気浄化まで様々なニーズに対応できます

東海道・山陽・九州新幹線N700系の喫煙室や新千歳空港等でも、
このフィルター技術と製品が活かされています
東海道・山陽・九州新幹線N700系の喫煙室や新千歳空港等でも、
このフィルター技術と製品が活かされています


光触媒環境浄化装置ラインナップ(標準タイプ/抗菌・抗ウイルス強化型もあり)
複数の光触媒セラミックフィルター・光源の中から対象に合わせた最適な組み合わせをご提案いたします。

SP-90M2 | |
---|---|
本体サイズ・重量 | W474mm×H165mm×D155mm (取手含まず)約4.0kg |
本体材質・仕上げ | アルミ・メラミン焼付け塗装 |
最大処理風量・騒音 | 1.5㎡/min 35dB |
電源・消費電力 | AC100V 30W 1.0A 50Hz/60Hz |
本体構成 |
|
許容周囲温湿度 | 5~40℃ 85%以下 |

SP-180S2(M2) | |
---|---|
本体サイズ・重量 | W501mm×H397mm×D200mm (取手含まず)約9.0kg |
本体材質・仕上げ | アルミ・メラミン焼付け塗装 |
最大処理風量・騒音 | 3.0㎡/min 40dB |
電源・消費電力 | AC100V 86W 1.4A 50Hz/60Hz |
本体構成 TYPE:S2 |
|
本体構成 TYPE:M2 |
|
許容周囲温湿度 | 5~40℃ 85%以下 |

SP-210C2H(M2H) | |
---|---|
本体サイズ・重量 | W360mm×H775mm×D360mm 約35kg |
本体材質・仕上げ | スチール・メラミン焼付け塗装 |
最大処理風量・騒音 | 3.5㎡/min 56dB |
電源・消費電力 | AC100V 215W 3.0A 50Hz/60Hz |
本体構成 TYPE:C2H |
|
本体構成 TYPE:M2H |
|
許容周囲温湿度 | 5~40℃ 85%以下 |
製造元:株式会社エス・イー・イー