超精密マシニングセンタ UVMシリーズ
特長
UVMシリーズは高速、高品位加工をコンセプトに、コストパフォーマンスに富んだ立形加工機として開発。
自社製超精密空気静圧軸受主軸を搭載し、精密金型加工などに対応した高精度機です。
本機によりこれまでの加工に比べ、ランニングコストの低減、加工品質の大幅な向上を実現することができます。
- 標準で6万回転の主軸を装備
⇒加工時間短縮 - 非接触軸受のため、主軸寿命は半永久的
万が一主軸を破損した場合の修理費も、他社のマシニングセンタに比べて格安
⇒メンテナンス費用の低減 - 高回転精度により工具寿命が大幅にアップ
さらに連続高速回転時間に制限がなく、小径工具のみの加工が可能 - 加工面表面粗さの大幅な向上が可能
⇒磨き工数の低減 - 加工精度の大幅な向上
⇒高付加価値加工の実現 - 回転テーブルなどの豊富な特別付属品により多彩な加工を1台で実現
⇒複数種類の機能を1台で実現 - 先進の加工支援機能*
・総合支援ソフトウェア “UVM-TSA”
⇒部品・金型製作の再現性確保, 高精度化, 自動化を強力にサポート
・撮像式工具形状測定器 “FormEye®”(特許取得済)
⇒工具形状計測の高速かつ高精度化を実現
・撮像式ワーク測定システム “ShapeEye®”
⇒タッチプローブでは測定困難な微細形状の機上計測を実現
・工具経路ベクトル補正 “VectPath®”(特許取得済)
⇒加工の更なる高精度化と工具使用本数低減
*先進の加工支援機能に関する詳細は、加工支援機能のページをご覧ください。
●カタログ請求・製品に関するお問い合わせはこちら からお願いします。
高速空気軸受主軸
- 最大回転速度:60000 min-1
- NRRO(注).:0.10 µm(2.高精度回転参照)
- TIR:1 µm
(注)Single Point Asynchronous Error Motion 法による測定値です。
1. 主軸熱変形僅少
- 暖機時間短縮による加工効率向上
- 加工精度の向上
2. 高精度回転
- 高品質加工面の実現
- 工具の長寿命化
3. 半永久的ベアリング寿命
- 高速連続加工可能
- メンテナンス費用の削減
4. 低振動,低騒音
- 高品質加工面の実現
- 作業環境の改善
主軸 軸受形式 による性能比較
項目 | 転がり軸受 主軸 | 空気軸受 主軸 |
---|---|---|
主軸寿命 | 2000~3000時間 | 半永久的 |
主軸連続高速回転 | 数時間が限界 | 制限なし |
主軸電動機 | 数10kW | 1.8kW (低発熱,低騒音,低振動) |
工具寿命 | 短い | 長い 回転精度高いため |
主軸交換時間 | 2~7日 | 2~3時間 |
主軸交換費用 | 高価 | 安価 |
リニアモータ駆動
高精度輪郭加工を実現
直線3軸をリニアモータ駆動
滑らかで高品位な加工面を高速送りにより実現
- ロストモーションの極小化
⇒象限切替部の加工品位向上 - ボールネジ駆動に見られる回転振れの影響を排除
⇒ 平面加工品位の向上
高精度位置決めと滑らかな送りを実現
直線3軸の最小設定単位を0.01 µmとし、確かなステップ送り(0.1 µm)を実現
高能率 冷却システム
熱的安定性を向上、熱変位を極小化
UVM-450C(H)・UVM-700C(H)
・熱の発生源と対策
①リニアモータ⇒冷却板
②主軸モータ⇒冷却ジャケット
③案内面⇒ 鋳ぐるみパイプ
※構造物鋳造時に冷却管を鋳ぐるむ芝浦機械の独自の鋳造技術
構造体恒温化システム
UVM-450D(H)・UVM-700E(5AD)
- 温度制御された媒体液を構造体に充満・循環
多彩なアプリケーション
(1) ワーク回転・割出台(C1軸)
(適用例)
- 交差溝加工
- 旋削加工
- フレネルレンズ加工
(2)バイト割出台(A軸)
(適用例)
- 溝加工
- 徐変角溝加工
- バイト交換
(タレット)
自動化アプリケーション
1.自動工具交換装置(ATC)
工具の長寿命化を実現する空気軸受主軸にATCを付加することにより、さらに長時間の連続高速加工が可能
(1)工具ダイレクトチャックシステム
- 工具を直接交換
(2)交換可能工具シャンク径
- φ4mmまたはφ6mmのどちらかを選択
(3)交換工具数
- 50本(オプション:100本)
2.自動工具長測定装置
撮像式(工具形状測定器 “FormEye®”)やラインセンサ式、レーザー式に対応
撮像式とラインセンサ式は、工具長さに加え、工具切れ刃形状計測にも対応
3.ワーク自動測定装置
加工ターゲットに合わせた機上測定機能(形状・寸法、自由曲面、幾何学形状寸法)
4.UVM総合支援ソフトウエア「UVM-TSA」
生産性向上に貢献する多機能ソフトウェアで、自動化と高精度化を強力にサポート
5.工具経路ベクトル補正「VectPath」(特許取得済)
CAD/CAMへ後戻りしない画期的な誤差補正技術で、工程や工数を増加させずに加工を高精度化し、工具使用本数も低減可能
*上記2.~5.の加工支援機能に関する詳細は、加工支援機能のページをご覧ください。