第49回機械工業デザイン賞にて超精密マシニングセンタUVM-700E(5AD)が日本産業機械工業会賞を受賞

2019年8月5日

UVM-700E(5AD)


当社の「超精密マシニングセンタUVM-700E(5AD)」が、このたび日刊工業新聞社主催「第49回機械工業デザイン賞」にて、「日本産業機械工業会賞」を受賞しました。

本賞は主に生産財を対象として、外観、機能、性能、色彩などさまざまな要素を総合的に判断して評価されるものです。

今回の受賞は、自動車部品の光学部品金型加工において、(1)形状精度や面精度の向上、(2)小径工具による微細加工、(3)長時間加工対応を実現し、磨き時間の大幅短縮や表面荒さ〔10nmRa〕レベルの「磨きレス鏡面加工」を達成しており、その内容は、ナノテクノロジーを搭載した超精密加工機における国内唯一のメーカー製品に相応しい完成度を有している点が評価されました。

<企画力・社会性>
照明用途における光学部品金型に対する高精度化要求が拡大している中、本製品は、大型で形状構成が複雑化してきている自動車ヘッドライト関連の金型加工をメインターゲットとし、大型・複雑形状ワークの高速・高品位加工や微細加工を可能にしている。

<機能・性能・品質>
本製品には、加工精度面において有利とされる主軸頭・テーブル旋回形5軸構成を採用し、主軸側とワーク側それぞれに旋回軸を1軸ずつ配置している。新開発の空気静圧軸受スピンドル(最大回転数60,000min-1)は、工具先端の回転非同期成分を従来機比で50%改善し、高い回転精度〔0.1μm〕を維持している。加工精度において課題となる温度調節に関しては、機械構造体内に温度制御した冷却液を循環させる構造体恒温化システムと、機内温度変化を外気温変化の1/10にまで抑制する精密空調装置により、長時間におよぶ加工精度の安定維持を可能にしている。

<操作性・安全性・保守性・経済性>
操作性を左右する制御装置は、上部にNC(Numerical Control)画面、下部に加工支援ソフトを配置した「2画面同時表示」を実現。加工支援の内容は、工具管理や工具測定、形状測定といった機能を組み込み、作業性の向上と振り返り動作を最小化し、作業性効率を大幅に向上させている。

<造形・造系処理>
ワークへの接近性向上に注力した造形処理は、クレーンによるワーク搬入出部を反コラム側、段取り操作部をコラム側面に配したボックス形状を採用している。


当社は、今後開発される機械でも、多様化するユーザニーズに対応する製品づくりに取り組んでまいります。

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