液体トナーによるデジタル・カラー・プルーファーを開発(オフセット印刷に匹敵する高画質を実現)
2001年10月2日

当社は、株式会社東芝と共同で、印刷の校正紙や印刷見本として使える、実用的なデジタル・カラー・プルーファー(色校正機)「リアルプルーフ」を開発しました。この「リアルプルーフ」は、印刷本紙対応、顔料色材、網点出力という印刷物近似性の要求をすべて満たし、生産性と経済性にも優れた装置です。
株式会社東芝が開発したカラー印刷技術は、レーザープリンターなどに用いられている電子写真技術を応用したもので、従来の乾式トナーに代えて新開発の1ミクロン以下の微粒子液体トナーを採用することによりオフセット印刷に匹敵する高画質を実現、トナーを印刷用紙へ転写する技術には電界を利用しないオフセット転写方式を開発、多種多様な紙質の印刷用紙にカラー画像の形成を可能にしています。
また、感光体ドラム上で色重ね高速現像を行ない印刷用紙にフルカラー画像を一括転写する、「イメージ・オン・イメージ・カラー・プロセス」を採用することにより、色ずれのない高品位なカラー画像の高速出力も実現しました。
東芝機械は、この湿式電子写真技術を、印刷・製版業界で外校正(顧客確認用校正刷り)と印刷見本に利用することを可能とした、高品位デジタル・カラー・プルーファー(色校正機)「リアルプルーフ」として商品化し、10月16日から20日まで東京・有明の東京ビッグサイトで開催される、JGAS2001(ジャパン・グラフィック・アーツ・ショー2001)に参考出品して、商業印刷業界はもとより出版印刷・新聞印刷業界や製版業界に向けて、来春、販売を開始いたします。
- 「リアルプルーフ」は、東芝機械株式会社が商標出願中です。
「リアルプルーフ」の主な仕様
印刷用紙 | 印刷用紙寸法 | 470×636mm |
印刷有効面積 | 440×625mm | |
印刷用紙厚さ | 0.05~0.15mm | |
印刷用紙紙質 | 塗工紙・微塗工紙・上質紙・下級紙他 | |
画像形成 | 画像形成方式 | 湿式電子写真方式 |
露光方式 | 半導体レーザー | |
階調再現方式 | YMCK網点方式 | |
解像度 | 600×600dpi | |
現像方式 | 現像剤 | 顔料系液体トナー |
出力色 | ジャパンカラー対応 | |
トナー供給 | 循環方式 | |
色数 | YMCK4色+2色 | |
出力速度 | 複版出力速度 | 20枚/時(A2判・4色) |
給紙装置 | 給紙カセット | 自動給紙2段+手差し |
対応フォーマット | PS3、PS Level2、EPS、PDF1.2、PDF1.3、TIFF6.0 | |
媒体 | 3.5"MO | |
通信I/F | 10/100Base-T | |
リモートプルーフ対応 | ||
リモートメンテナンス対応 | ||
所要電力 | AC200V・50/60Hz・12KVA | |
装置寸法 | 外形寸法(L×W×H) | 1,775×1,485×1,200mm |
装置重量 | 950kg |
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