カーボンニュートラルの実現へ向けた高生産・環境負荷低減型ダイカストマシン「DC850R2-M」を開発(従来モデルに対し型締力アップ、新制御装置TOSCAST-999搭載)
2025年5月23日
芝浦機械株式会社(本社 東京都千代田区/代表取締役社長 坂元 繁友)は、トータル制御システム「TOSCAST-999」を搭載した高生産・環境負荷低減型新型ダイカストマシン「DC-R2シリーズ」のラインアップに新たに850トンの型締力を有する「DC850R2-M」を追加しました。
<DC-R2シリーズの主な特長(新3Sコンセプト)>
1. 型締力アップによる生産の効率化(Save Time)
本シリーズは250トンから850トンまでの計5種類の型締力をラインアップ。従来機種より型締力を向上*させることにより厚肉・薄肉を問わず多様な製品で安定した成形が可能になり、品質向上とリードタイムを短縮します。*400トンと850トンの2機種
2. 大型タッチパネルによる操作性向上(Save Work Force)
新制御装置「TOSCAST-999」を標準搭載し、19インチの大型タッチパネルを採用。2画面同時表示や多言語表示、ユーザ管理機能などを備えており、オペレーターの負荷を軽減しながら効率的な生産管理をサポートします。
さらに、PDFマニュアルや画像ファイルを直接呼び出せるドキュメント機能を活用することで、現場での段取りやトラブル時の対応をスピーディに行えます。
3.電動型締機構による省エネ化(Save The Earth)
電動型締機構による環境負荷低減。電動型締めによりショックレス動作、繰り返し精度の向上を図れます。型締駆動に作動油を使用しないため、油漏れリスクの低減やメンテナンス性向上に加え、型締動作と中子入り等の動作を同時に行うことができ、動作がラップすることでサイクルタイムの短縮にも貢献いたします。
さらに、油圧式トグル機構とは異なり、型開限位置だけでなく任意の中間位置で可動金型を正確に停止できるため、型寄せスプレイ動作による離型剤塗布など多様なプロセスに柔軟に対応し、サイクルタイムの短縮、生産性向上を実現します。
※電動型締機構標準搭載の機種「DC850R2-EM」型ダイカストマシンは2025年12月から販売開始予定です。
◆導入メリット
Save Time:不良率の削減やサイクルアップで生産リードタイムを短縮
Save Work Force:直感的に操作できる大画面と情報活用で作業効率を向上
Save The Earth:消費電力量を抑え、環境負荷の軽減に貢献
当社はこれからも“新3S”を追求し、お客様の生産性向上とサステナブルなものづくりに役立つソリューションを提供してまいります。
本機は、6月4日(水)から6月6日(金)まで当社沼津工場・御殿場工場で開催されます『第19回芝浦機械グループソリューションフェア2025』に初出展いたします。

高生産・環境負荷低減型ダイカストマシン「DC850R2-M」