VR技術を用いたギガキャスト対応の超大型ダイカストマシン等の大型産業機械の開発
2025年5月23日
芝浦機械株式会社(本社 東京都千代田区/代表取締役社長 坂元 繁友)は、世界最大級となる12,000トンの型締力を持つギガキャスト対応の超大型ダイカストマシン「DC12000GS」の開発にあたり、VR (Virtual Reality)技術を活用しています。
超大型ダイカストマシン「DC12000GS」は、当社の従来のラインアップにはない型締力を有する大型産業機械で、当社が保有する大型ダイカストマシンの開発、製造ノウハウにVR技術を融合することで、効率的な開発を進めております。
今後も様々な大型産業機械の開発において、VR技術を活用した効率的な開発を進めるだけでなく、デジタルツインにより、実機情報をバーチャル空間上にフィードバックすることで、機械単体に留まらず、リアルな工場をバーチャル空間上で再現することも目指してまいります。
<大型産業機械の開発>
◆VR技術
データ上のバーチャル開発機とパススルーモードにより取得した実空間の隣接設備や作業者の動きなどをVR上で合成し、3Dデータを実空間に表示することにより視覚的な検討が可能です。
◆操作性検討の効率化
大型機開発においては、実物の大きさがイメージしづらいため、設計段階における操作性の検討には経験が必要です。VR技術を用いることで、機械の動作やメンテナンス作業を実物サイズで再現するため、視覚的な体感による検証を容易に行えます。
◆マテリアルハンドリング検討の効率化
大型産業機械は構成する各部品の重量が大きいため、運搬手段や搬送治具の検討など事前の準備が非常に重要です。準備が不足すると、部品を運べず組立ができない事態に陥ることも考えられますが、本VR技術により、実空間の組立現場でバーチャル部品を再現し、最適な運搬方法を立案できます。
6月4日(水)から6月6日(金)まで当社沼津工場・御殿場工場で開催されます『第19回 芝浦機械グループソリューションフェア2025』では、実寸サイズによる大型産業機械のスケール感と大型機特有の開発ノウハウの一部をご体験いただけます。

開発中の超大型ダイカストマシン「DC12000GS」(イメージ)