複雑形状の造形を可能にする金属積層装置とデジタルものづくり技術(実用化に向けた造形支援技術の提案)
2023年10月13日
芝浦機械株式会社(本社 東京都千代田区/代表取締役社長 坂元 繁友)は、このたび開発を進めております金属積層造形技術のサンプル展示、試作機デモを当社プライベート展示『第18回芝浦機械グループソリューションフェア2023』(以下、ソリューションフェアという。)にて行います。
積層造形は従来の鋳鍛造技術に変わる新しいモノづくり手法の1つとして注目され、海外の航空宇宙産業ではすでに実用化フェーズに移行しております。国内においても受託造形サービス企業が増加するなど着実に広がりを見せており、今後の国内産業に新たな風を吹き込む技術としての期待が高まっております。
当社は、国家プロジェクトへの参画を経て、培った造形技術・ノウハウを基に実用化に向けた開発、提案を進めております。
<主な特長>
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金属積層技術による新しいモノづくりの提案
金属積層造形は、従来は複数工程で製作していた部品を一度の工程で最終製品に近い形状までつくりあげることができるので、これまでない新しい加工方法を提案できます。
①工程集約化・使用材料、②製造エネルギーの低減、③省人化、という「モノづくりの変革」を実現すると同時に「SDGsへの貢献」を可能とします。
また、当社で開発しているDED(Directed Energy Deposition)方式はこれらの特長に加えて、既存部への補修、高機能化(耐食性、耐摩耗性向上など)が可能であるため、航空宇宙産業のみならず、産業機械部品や金型など幅広い適用先が期待できます。 -
IoTの活用による実用化加速へ向けた提案
金属積層造形機の運用管理においては、①装置稼働監視に伴うオペレータ負荷の低減、②装置ダウンタイム削減、③造形プロセスデータの管理、が可能となります。
ソリューションフェアではこれらの課題に対してIoTを活用した取り組みを紹介いたします。
会場である当社沼津工場では、相模工場で稼働している造形装置の遠隔操作と見える化に関するデモを行います。デモを通じ、積層造形の実用化に向けた目指すべき姿の提案をいたします。
『第18回芝浦機械グループソリューションフェア2023』は10月31日(火)から11月2日(木)まで当社沼津工場、御殿場工場で開催いたします。