双腕協働ロボット RIDRSシリーズを上市
(ヒト型RIDRS-H、スカラ型RIDRS-S)

2023年10月13日

芝浦機械株式会社(本社 東京都千代田区/代表取締役社長 坂元 繁友)は、このたび双腕協働ロボット、ヒト型RIDRS-H、スカラ型RIDRS-Sの2機種を同時開発、販売を開始いたします。ヒト型、スカラ型ともに、可搬質量は片腕6kg、両腕で10kgを実現、協働ロボットの安全規格(ISO 10218-1, ISO TS 15066等)を取得見込みです。

  • ヒト型
    軸構成は、片腕7軸、腰2軸で合計16軸です。人の関節数と同様に片腕7軸であるため、把持している製品の持ち替え、方向転換等において、現場で人が行っていた動作の再現が容易です。また、腰軸に2軸(回転と屈曲)を持つことで、両腕で把持したままの振り返り作業が可能で、人作業をそのまま置き換えられることが特長です。

  • スカラ型
    軸構成は、片腕4軸、腰1軸で合計9軸です。従来のスカラロボット動作に加えて、腰軸の回転により、配膳等の狭いスペースで両腕を使用した組み立てや搬送作業に適したロボットです。スカラ型は操作がしやすく、重力方向への剛性が高いため、製造現場に多く見られる鉛直方向の作業、水平方向への搬送など、従来の人作業を自動化する幅広い適用用途が見込まれます。

  • 教示装置
    教示装置として、タブレットPCをティーチペンダントに採用。教示機能+3Dシミュレータ機能を、同一アプリケーションで実行、お互いをシームレスに移行することが可能です。オフラインプログラミングや現場の立上作業のストレスを軽減します。

  • プログラミングツール
    ビジュアルプログラミングを採用。動作パターンのブロックをドラッグ&ドロップするだけで、プログラミングに対する知識が少ない方でも、視覚的にプログラムを作成することができます。プロフェッショナルのニーズに応え、外部接続など高度な記述は、従来の様なロボット専用言語ではなく、AIと親和性のあるプログラミング言語「Python」によるプログラム作成が可能です。

  • 省スペース
    長尺ワークの搬送は従来大きなハンドが必要となり、それに伴いロボットは大型化、設置面積を広く必要とする傾向があります。双腕協働ロボットは、両腕把持+旋回で省スペース化を実現。また協働運転モードでは、適切なリスクアセスメントにより、最小限の安全方策に留める事で、現場設置面積の縮小に貢献します。

  • 治具レス(両腕作業)
    単腕の自動化では製品ごとにワーク固定治具や反転治具を必要とする作業でも、双腕であれば、片腕で製品を持つ、あるいは押さえながら、もう片方の腕で別の作業(組み立て、ねじ締めなど)をすることで、専用治具を減らす効果が期待出来ます。



本製品は、10月31日(火)から11月2日(木)まで当社沼津工場、御殿場工場で開催されます『第18回芝浦機械グループソリューションフェア2023』に展示いたします。

双腕協働ロボット

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