ターニングセンタTMDシリーズ、摺動面仕様機をラインアップに追加(耐熱鋼インコネルの高効率加工を提案)

2019年5月16日

 当社は、このたびターニングセンタTMDシリーズに摺動面仕様機をラインアップに追加し、基本仕様の改善を実施いたしました。
 摺動面仕様機と14MPaの超高圧クーラントの組み合わせにより、航空・宇宙分野などで部品用途がある耐熱鋼インコネル718の高効率加工を提案いたします。

<主な特長>

  • 摺動面仕様機をラインアップに追加
    当社ターニングセンタTMDシリーズは、高剛性、高精度、高応答性に優れ、一般鋼材への加工に適した仕様となっております。このたび、切削振動対応に優れ、高減衰性を高める摺動面仕様機をラインアップへ追加し、航空・宇宙分野などの部品加工で要求されるインコネル等の耐熱鋼への、より効率の良い加工提案が可能となりました。
  • 耐熱鋼インコネルの高効率加工への対応
    インコネルをはじめとする多くの耐熱鋼は加工硬化性が高く、旋削加工時に発熱、流れ型の切りくずが発生するため、高効率加工には刃先冷却と切りくずの飛散防止対策が重要です。
    今回、超高圧クーラントを刃先に吹き付けながら旋削加工する事で、これらの課題を解決いたしました。さらに、加工方法の変更で、従来切削方法比で切削用チップ寿命を1.4倍以上に長寿命化し、耐熱鋼インコネルの高効率加工に対応いたします。
  • 早送り速度の高速化
    TMDシリーズの早送り速度を、X軸早送りを12m/minから15m/min、Z軸早送りを10m/minから12m/minにそれぞれ高速化し、より効率の良い加工提案が可能になりました。

 本技術は、5月23日(木)から25日(土)まで当社沼津工場(本社)・御殿場工場で開催されます『第17回東芝機械グループソリューションフェア2019』に初出展いたします。

ターニングセンタTMDシリーズ

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