高精度ロール駆動装置を開発 (光学関係などで使われる高精度シート・フィルムの成形に対応)

2016年5月12日


 当社は、このほどシート・フィルム成形機で使用する高精度ロール駆動装置を開発しました。本装置は光学用途などでの、高精度成形に貢献します。


<主な特長>
・高精度なロール駆動によりギヤマークの無いシート・フィルム成形が可能
歯車減速機を使用した従来方式では、歯車の咬み合いに起因する周期的で微小な回転変動により流れ方向に等間隔な厚さ変化が発生し、ギヤマークと呼ばれる幅方向の縞模様が見られます。光学用途のシート・フィルムでは、ギヤマークが問題となるため、ロール駆動装置の改善が必要でした。今回高精度ロール駆動装置は歯車減速機を使用せず、回転変動の小さい高精度なロール駆動装置を開発したことで、ギヤマークの無いシート・フィルムの成形が可能になりました。

・小径ロールに対応が可能
高精度なロール駆動が必要な場合、従来は遊星ローラ減速機を使用していましたが、装置が大型になり、小径ロールの駆動には採用することが出来ませんでした。今回開発した高精度ロール駆動装置は遊星ローラ減速機と比較して小型化が可能なため、小径ロールを使用する小型シート試験装置用ポリッシング機(STU-400PH)への搭載が可能となりました。


 本駆動装置を搭載した成形機は、5月19日(木)から21日(土)まで当社沼津工場(本社)・御殿場工場で開催されます『第14回東芝機械グループソリューションフェア2016』にて実機を展示し、成形運転を実演します。また本装置を搭載した、スイング式ポリッシング機(STU-1200PHS)と超小型試験機用のポリッシング機(STU-400PH)を沼津工場に設備し、お客様の試作テストに対応する体制を整えました。

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