5軸制御の超精密非球面加工機を開発(5軸同時制御と多彩な加工方法で多様な形状加工に対応)
2008年12月2日

当社は、このほどシリーズ最上位機種として超精密非球面加工機「ULG-100D(5A)」を開発しました。
本機は、直線軸3軸(X,Y,Z)、回転軸2軸(B,C)の合計5軸の同時制御軸を搭載した超精密加工機です。
本機の特長としましては、
- 高精度加工を実現
- 高精度加工に必要な高いサーボ剛性とムラの少ない滑らかな送りを実現するために、1ナノメートル(ナノ=10億分の1)制御が可能な直線軸3軸に、当社独自技術である高剛性・高精度V―V転がり案内とコア付リニアモータ駆動を採用
- 低振動でムラの少ない高精度な回転を実現するために、回転軸2軸に、自社製の多孔質絞り型空気静圧軸受とビルトインモータ駆動を採用
- 熱対策機能の充実(オプション)
高精度加工に悪影響をもたらす発熱や周囲温度変動の影響を抑制するために、- 機械構成部の鋳物の中に冷却配管を設置し、機械内部から発熱を抑制
- 温調ブース型カバーを採用
- 環境に配慮した設計
- 従来の温調ブースと比較して、温調ブース型カバーの採用により、
(1) 電源容量を約70%削減
(2) 温調ブースの設置スペースを約40%削減 - V―V転がり案内を用いた直線軸案内面方式の採用により、油静圧方式と比較して極少量の潤滑油の使用で動作するクリーンな機械を実現
- 多孔質絞り型空気静圧軸受の採用により、空気消費量を抑制
- 従来の温調ブースと比較して、温調ブース型カバーの採用により、
の大きく3点があげられます。
本機は自由曲面加工をはじめとする多彩な加工方法に対応可能で、従来の光学部品加工に加え様々な分野・業界に貢献してまいります。