新サーボアンプ「Xシリーズ」を開発(新型サーボ演算LSIにより高速処理を実現)

2006年11月29日

1.5kW用サーボシステム(1.5kW用サーボアンプ+1.5kWサーボモータ)
1.5kW用サーボシステム(1.5kW用サーボアンプ+1.5kWサーボモータ)

当社は、このほど、新サーボアンプ「Xシリーズ」を開発しました。

当社は長年培ったサーボシステム技術をベースに、機械の正確な位置決め制御が可能なサーボシステムを年間約6万台生産しており、これらは工作機械、産業機械など多種多様な分野で利用されています。
「Xシリーズ」では、高速サーボ演算LSI(V/C-Engine)を新規開発し、イナーシャ推定、ノッチフィルタ、FFT機能等の能力を向上させ、現行Vシリーズ比最高6倍の処理速度を実現しました。新規搭載の制振制御は、モーメント負荷の搬送物および低剛性の一般産業機械を、高速かつスムーズに位置決めできます。これらの性能向上により、振動が発生しやすい送り機構も安定した制御が可能となり、初めてお使いになる方でも、短時間でサーボ調整を行なうことができます。加工機では、高速・高精度加工の向上が期待できます。

V/C-Engineは、ACサーボのプラットホームと位置づけ、成形機コントローラ、NCコントローラ、ロボットコントローラなどへの展開を予定しています。位置・速度・電流制御の標準サーボアンプおよびサーボ位置決めユニットであるポイント指令タイプのNCBOY-80、プログラム指令タイプのNCBOY-120タイプまでをワンユニット化しました。さらに、多軸対応のNCBOY-200およびNCBOY-3200用VLBus―Vタイプのサーボアンプもラインアップに加えました。(RoHs指令対応に適合)

モータ容量では、30W~55kWをカバー(75kWは開発中)。リニアモータも駆動可能で、お客様の様々な用途にご使用いただけます。また、当社オーダメイドシーケンサTcminiとシリアル通信ができ、オリジナリティーの高いサーボシステムを構築できます。

当社は、サーボシステムのラインナップを、今後もさらに充実していきます。

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