超大型ハイブリッド射出成形機のラインナップを完成（安定成形・高付加価値・環境負荷低減に最適）

2004年1月27日

当社(社長 中島礼二)は、このほど自動車用外装部品で多くの実績を持つ型締力1,000トン以上の超大型射出成形機で、安定成形・省エネ・省スペース・ハイサイクル性能を大幅に向上させた『超大型ハイブリッド射出成形機』をラインナップ(型締力1,300～3,500トン)し、販売を開始しました。

本機は、高剛性・高安定性・ハイサイクルで好評な超大型機DFシリーズの油圧式型締装置(ハイサイクルダイレクトロック方式)に、高安定成形・省エネで好評の全電動式射出装置を融合させたものです。お客様が取り組む『高安定成形』『総原価低減』『リードタイム短縮』『環境負荷低減』などのテーマに対するベストソリューション(最適な解決策)を提供するため、今後超大型射出成形機の柱として育てていきます。

この超大型ハイブリッド成形機は、射出全電動による高応答とラップ動作(計量中型開閉動作)によりハイサイクルを実現し、かつ従来の油圧機と比較して40%超の省エネ率を達成しています。さらに、全電動式副射出装置を組み合わせて射出装置を2連とすることにより、2材成形、リサイクル材のサンドイッチ成形や成形品の大きさに合わせて2連射出装置の同時使用または片方のみの使用を選択できるなど、顧客の様々なニーズに容易にお応えできる高付加価値機となっています。

サンドイッチ成形でネックとなるホットランナー金型への対応も、当社サービス会社である東芝機械成形機エンジニアリングと既に共同開発中であり、近日中に発表の見込みです。またサンドイッチ成形は、大型部品の瞬時色替え用(廃材を出さない)としても使用できます。

当社は、既に全電動式射出装置(2連式)を搭載する型締力3,000トンの射出成形機IS3000DF-2Cを国内の大手自動車部品メーカーに、型締力1,300トン～1,800トンのハイブリッド機を海外の自動車部品メーカーに納入した実績を持ち、さらに型締力1,300トン、1,800トン、2,500トンのハイブリッド機を複数台受注し現在製作中です。

今後、国内外の自動車メーカー、自動車部品メーカー、梱包資材関連業界等に向けて販売を拡大していきます。

超大型ハイブリッド射出成形機の特長

1)ハイサイクル

IS-DF/DGシリーズで実績のあるダイレクトロック型締装置および射出全電動によるラップ動作、型締ハイサイクル仕様により大幅なハイサイクルの実現

2)安定成形

ECシリーズで実績のある電動射出ユニットにより高い射出応答・保持力を有し、更に成形品品質向上・安定のための新技術を装備

3)省エネルギー

全電動射出装置・省エネ油圧回路・省エネヒーター等の採用により、全油圧機に比し40%以上の消費電力節約

4)2材成形機への応用

全電動射出ユニットを2式装備することにより、さらに次の特長を付加

1. 全長の短縮
2. ノズル交換により各種成形可能
   1. 標準成形(2本の射出ユニットを同時射出)
   2. サンドイッチ成形による廃材利用
   3. 2材成形により製品の付加価値アップ
   4. 2点ダイレクトゲート対応(ランナレス/ランナ減量化)

基本仕様数値（主要機種）