高速門形マシニングセンタMPF-10を新発売(金型・IT・航空機産業に貢献)

2002年9月3日

当社は、工作機械の主力製品である高速門形マシニングセンタMPFシリーズに、時代のニーズに応えて開発した低価格でコンパクトな5軸機MPF-10(5ix)、(5C)を、新たに追加しました。自由曲面を含む複雑形状部品に対し、3軸機では不可能な、旋回軸による動きで効率よく加工できる機械を投入することにより、金型・IT・航空機産業に貢献していきます。今年の10月30日(水)～11月2日(土)に当社の本社工場(静岡県沼津市)で開催予定のソリューション内覧会にも出品し、本格的な受注を開始します。

機械構成は､旋回軸を主軸側(A軸)およびテーブル側(C軸)にそれぞれ持たせ、従来の直線3軸(X、Y、Z)と合わせて5軸を構成しています｡バリエーションは、C軸をインデックス仕様にしたMPF-10(5ix)と、連続仕様にしたMPF-10(5C)を選択可能としています｡
本機は、直線軸で駆動する高剛性旋回機能(A軸)、高剛性一体鋳物Д(ディー)フレーム、標準8,000rpm主軸と高出力モータ30/37kw(連続/30分)、最新鋭CNC装置TOSNUC888.2、工具軸方向制御を可能とする豊富な5軸制御機能、当社が独自に開発してきた金型加工機能などを搭載し、市場のニーズに的確に対応できる様々なオプションも取り揃えています。

「MPF-10」の主な特長

1.高精度高剛性Ａ軸旋回機能

• 直線軸回転制御を使用した高剛性旋回機能
• A軸の送りねじには、大径φ63mmボールネジを採用
• 強力油圧クランプ(クランプ力25.7[kN])を標準装備

2. 高剛性機械構造

• 高剛性一体フレーム
• 大径カービック径φ800mmを採用(5ix)

3.高剛性高速主軸

• 主軸軸受内径φ100mm、スナウト径φ230mm
• 高出力モータ 30/37kW(連続/30分)を採用
• グリース潤滑の採用により環境負荷低減。ミスト発生と廃油の発生なし

4.全軸送り軸をモータ直結・ダイレクトドライブ

• 歯車によるバックラッシュなし
• 高い機械追従性

5.省スペース

• 設置面積4720×4320mm
• 機械高さ4420mm

6.最新鋭の制御装置

• TOSNUC 888.2

7.５軸機を有効に使うための豊富な機能

• 工具軸方向ハンドル送り、工具軸直角方向ハンドル送り
• ３次元座標変換
• 工具軸方向工具長補正（オプション）

主な仕様