液状シリコン用電動式射出成形機を開発

2001年8月7日

当社は、このほど、成形を中心としたバリューチェーンの一環として、液状シリコン用電動式射出成形機とシステム(EC-LIMシリーズ)を開発し、米国の現地法人であるトウシバ・マシン・カンパニー・アメリカ(TMA)を通じて、まず米国市場にて販売を開始しました。TMAは、米国の金型メーカー、シリコン供給装置メーカー、原料メーカーと共同して、シリコン成形ユーザーに対して、トータルソリューションの提供・サポートを行なっていきます。

本システムの開発は、

1. シリコンの樹脂特性として、固化を避けるため油・水を排除する必要がある。
2. 主たる医療機器メーカーは、クリーンな成形環境を必要としている。
3. 押切り成形では、特に計量精度が重視され、シリコン供給時のスクリュー背圧を高精度に制御する必要がある

・・・などの顧客ニーズに基づいたものです。従来は、欧州メーカーが油圧式の専用機を販売していましたが、顧客の強い要請に応じ、金型・原料メーカーの協力の下に、環境対応・安定成形に加え、安定した樹脂混合システムも採用した電動式射出成形機を世界で初めて開発し、既に複数台受注いたしました。

主な特長

1. 高計量精度と樹脂充てん安定を実現したスクリューチップの採用
2. シリコン成形用に開発した新スクリューを採用
3. 冷却ジャケット付超耐摩耗バレルにより、温度の安定化を実現
4. ノズル先端部に水冷却を採用した、空圧式シャットオフノズルを採用

主な仕様