小口径専用超精密非球面加工機ULG-50Aを開発(小口径レンズや金型の加工に特化)
2001年7月10日

当社は、このほど小口径のレンズや金型を高精度に非球面形状加工する超精密非球面加工機ULG-50Aの開発に成功し、本格的な受注活動を開始いたしました。
当社は、マイクロマシンパーツや光学機器のレンズ部品の生産に不可欠な、高精度非球面加工技術を長年培ってきましたが、昨今、小口径光通信部品の需要が増加し、小口径に特化した非球面加工機の開発が望まれていました。
ULG-50Aは、当社独自の空気静圧スピンドル、高剛性ながら小形化を達成したV-Vころがり案内、光学スケール採用の4nmスケールフィードバック、研削スピンドルの立軸・斜軸の切り換え可能(特許申請中)など、他社の追随を許さない高精度安定機構を随所に導入し、まさに「光を創る」小口径専用の加工機を実現しました。
今回の本機の開発により、小口径レンズ専用ガラス成形機GMP-106-2Cとトータル的に組合せ、小口径部品対応のソリューションビジネスを積極的に展開していきます。
主な特長
- 小口径金型加工に特化。
- 研削スピンドルの縦軸/斜軸の手動切り換えが可能。
- 研削スピンドルに自社製空気静圧軸受を搭載。MAX.100,000min-1
- ワークスピンドルに自社製多孔質形空気静圧軸受を搭載。
- X、Z軸に有限形V-Vころがり案内を採用。
- 同時3軸制御。(X、Z、C軸)
- 最小設定単位 0.01μm
主な仕様
移動量 | X軸(研削主軸前後) | 80mm |
Y軸(研削主軸上下) | 20mm | |
Z軸(ワーク主軸左右) | 80mm | |
C軸(ワーク主軸回転) | 無制限 | |
ワーク主軸(C軸) | 超精密多孔質形空気静圧軸受直径 | φ50mm |
回転速度 | 10~1,500min-1 | |
研削主軸 | 加工対象ワーク径 | φ5mm以下 |
超精密円筒形空気静圧軸受直径 | 21mm | |
回転速度 | 10,000~100,000min-1 | |
加工時の姿勢(特許申請中) | 手動にて縦/斜軸切り換え可 | |
機械本体質量 | (制御盤含む) | 2,100kg |