中大型電動式射出成形機を発売

2001年5月21日

当社は、環境対応や精密安定成形のユーザーニーズに応えて好評を得ている、電動式射出成形機『ECシリーズ』7機種(型締力20トン(196kN)～350トン(3431kN))に加え、型締力450トン(4410kN)の「EC450」と型締力550トン(5390kN)の「EC550」を開発し、このほど販売を開始しました。
本機は、中大型機電動化に対するユーザーからの強いご要望にお応えするため、シリーズを充実・拡大したもので、今後、型締力850トン(8330kN)以上の大型機にも展開していきます。
当社が新たに開発した、業界トップクラスの高出力・高応答ACサーボモーターとサーボアンプに加え、射出機構に射出の2個のモーターを同期制御するなどの新制御システムを採用し、高速精密安定射出制御とボールネジのロングライフ等の高信頼性を実現しました。型締装置は、5点トグル機構と高剛性プラテンを採用し、ショックレスハイサイクル運転と高精度安定型締を実現しました。
標準でワイドプラテンを採用し、IT関連の精密部品から自動車、OA関連の中大物部品まで、幅広く全てのジャンルに応じられる仕様となっています。また、「射出圧縮動作」や「発泡成形動作」など多用な特殊動作のニーズにも、ノウハウをベースに自社開発した制御アルゴリズムを生かし、お応えします。

本機の主な特徴は、次のとおりです。

中大型機用に自社開発した高出力・高応答ACサーボモーターとサーボアンプを搭載
独自の射出2モーター/2軸同期制御により精密安定射出制御を実現
成形品薄肉化に対応し、射出率は従来油圧機に比較し35％アップ
ハイサイクルのニーズに対応し、ドライサイクル時間を従来油圧機に比較し38％短縮
高剛性型締機構,射出構造により精密安定成形と信頼性を実現
ワイドプラテンを標準採用し幅広い製品に対応
省エネ(従来比1/3～1/5)、およびクリーン化を実現
油圧機と変わらない操作性の良さ

今回の発表により電動式射出成形機9機種(型締力20トン(196kN)～550トン(5390kN))がラインアップされ、油圧式と合わせ超精密成形から大型成形まで幅広い分野で、さまざまな成形ノウハウの提供が可能となりました。なお、本機の価格はオープン価格で、当面月産5～10台を予定しています。