高速門形型彫盤MPF-2114DSを開発(クロスレール昇降タイプをシリーズ化)

2000年7月14日

高速門形型彫盤MPF-2114DS

当社は、高剛性、高精度で好評を得ている高速門形型彫盤MPFシリーズに、あらたにクロスレール昇降タイプのMPF-2114DSを開発し、シリーズ化しました。従来機のMPF-Cシリーズの強みを活かし、金型加工機としての位置づけを一層明確にして、そのコンセプトを、「環境・エネルギー負荷の大きい放電加工を切削加工で実現」としました。

MPF-2114DSは、金型サイズへの対応性をより広くするため、クロスレールに昇降機構(250mmピッチ3点)を付加し、対象ワークに合わせた適切なラム繰り出しでの加工を実現させます。前のシリーズであるCシリーズのπ(パイ)形一体フレームの高剛性構造を踏襲し、安定した精度、加工能力を発揮します。主軸頭駆動(Z軸)には、ツインボールネジの駆動方式を採用し、エアーバランス無しでの省エネと主軸の高応答性を実現して、形状精度の向上を図っています。

微細形状部の切削加工、狭くて深い部分の加工には、高速で小径の工具での加工が必要ですが、これらの加工を実現させる各種アタッチメントは、NEDO(新エネルギー産業技術総合開発機構)との共同開発が進行中です。

CNC装置は、本機と同時期に開発した最新鋭モデルTOSNUC-888.2(トリプルエイト・ダブル)を搭載し、サーボ性能の向上と演算処理の高速化を実現しております。また、自由曲面補間機能(NURBS)はもちろん、形状認識予見制御(CNCSHAPE)もさらにバージョンアップされています。

機械の仕様

MPF-2114DS
移動量 X軸移動量(テーブル前後) mm 1,400
Y軸移動量(主軸頭左右) mm 2,100
Z軸移動量(ラム上下) mm 715
クロスレール移動量 mm 500
(250ピッチ、3位置)
門高
(テーブル上面から主軸端迄の最大距離)
mm 1,400
門幅(コラム間工作物最大通過幅) mm 2,100
テーブル テーブル作業面の大きさ mm 1,800×1,400
テーブルの最大積載質量 kg 10,000
テーブルT溝寸法(JIS) 24mm幅
主 軸 主軸回転速度(連続) min-1 40~10,000
主軸テーパ穴 7/24テーパNo.50
主軸最大回転力 N・m 529
主軸軸受内径 mm 95
主軸ラム 形式 オープンラムタイプ
案内面 コロガリガイド
断面の大きさ mm 380×380
送り速度 早送り速度 mm/min X,Y,Z軸 20,000
切削送り速度 mm/min X,Y,Z軸 1~10,000
クロスレール送り速度 mm/min 1,000
工 具 ツールシャンク形式 MAS BT50
プルスタッド形式 MAS P50T-1(45゜)
電動機 主軸用電動機 kW AC26/15kW
(25%ED/連続)
主要電力源 電源 200/220V
50/60Hz±1Hz
電源容量(特別付属品分含む) 90kVA(エアーコンプレッサーは別電源とします。)
機械の大きさ 機械の高さ mm 5,160
所要床面の大きさ mm 5,650×4,430
機械質量プレーンテーブルタイプ
(24本ATC、チップカバー、クーラント装置B含む)
kg 28,300
精 度 位置決め精度 mm ±0.007/全長
繰り返し位置決め精度 mm ±0.003

TOSNUC、888は(株)東芝および東芝機械(株)の登録商標です。
CNCSHAPEは東芝機械(株)の登録商標です。

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