新型ダイカストマシンDC-Jシリーズ
1999年8月2日

新形ダイカストマシンDC-Jシリーズは、自動車部品の軽量化ニーズにより、従来のダイカスト品のさらなる薄肉化、複合化や新たにダイカスト化される部品の高品質化の要求、一方パソコン、OA機器の軽量・リサイクル化により、モバイルツール等プラスチック成形品のマグネシウム化による超薄肉成形の要求など、多様化する業界ニーズに対応するために開発されました。
従来のE-Sシリーズ、CL-Tシリーズに対し、今回のDC-Jシリーズは、「J-S」「J-T」「J-MT」の3機種の基本モデルが設定され、必要な機能を選択できるようオプションも豊富で、また操作性も格段に向上しました。
本シリーズの主な特徴は、次のとおりです。
- 高生産性:サイクルアップにより生産性向上
- 型締部にクイックトグル方式を採用し、付属自動化装置のスピードアップ化と複合動作を組み込むことで、ドライサイクルを25%短縮(当社比)
- 高操作性:誰にでも簡単に操作可能
- 射出部は、すべてハンドルレス(リモートコントロール)化によるデジタル設定のため、オペレータによるバルブ開度や切り替え位置のミスがなくなった
- 各種タイマー類も含めて10型分のメモリー機能を標準装備
- 「J-S」タイプは、一覧視パネルによる鋳造条件のリモート設定が可能。
- 「J-T」「J-MT」タイプは、TOSCASTTM(トータル制御システム)新世代バージョンを装備し、鋳造条件の一括ロードからモニター機能、フィードバック機能、生産管理機能など幅広い設定と管理が可能
- 高性能:超薄肉形状から内部品質の向上まで幅広い要求品質に対応できる射出性能
- 単動、増圧の2シリンダー方式
- ショートスリーブ、低・高速加速時間調整および速度、圧力独立制御回路を標準 装備
- 「J-T」「J-MT」タイプには、内部品質を向上させる最適増圧制御回路を装備
- 超低速(0.05m/sec)~超高速(10m/sec)の高い射出能力を要求されるユーザーには、マルチインジェクションシステムを搭載した「J-MT」タイプで対応