“ものづくり高速加工センター”開設およびF-MACH442販売開始(高速加工で、ものづくりのリードタイムを短縮)

1999年3月24日

F-MACH442

当社は、このたび当社御殿場事業所内に、“ものづくり高速加工センター”を開設しました。
毎分3万回転から6万回転の空気静圧主軸を搭載した高速加工機6台を設置し、テスト加工、加工技術開発、加工応援ができる体制を整えました。また、新潟分室にも高速加工機の設備を持ち、同様の活動を行ないます。
現代の「ものづくり」の重要なテーマは、新商品のリードタイム短縮と多品種少量生産のコストダウンを図ることであり、高速加工は、これを支えるツールとして必要不可欠なものです。
当社は、1992年に東京で行なわれた第16回日本国際工作機械見本市(JIMTOF'92)に、初めて高速加工機を出展し、1994年に商品化して販売を開始しました。その後各関係方面のご協力のもとに、高速加工技術の研究を地道に行ない、金型をはじめファインセラミックス、シリコン単結晶などの高脆性材や高硬度材、さらには木材、発泡スチロール、スポンジといった材料の加工を実施して、脅威的な効率向上の実績を積み上げてまいりました。

今般、高速加工技術を顧客により浸透させるため“ものづくり高速加工センター”を開設いたしましたが、このセンターに設置された高速加工機6台により、大幅な生産性の向上を顧客へ積極的に提案していくとともに、有償受託加工も引受けることで実証データを積重ねてまいります。
なお、6台の中には、この1月より販売を開始した空気静圧主軸搭載の小型高速加工機モデルF-MACH(エフマッハ)442が含まれています。本機は昨年大阪で行なわれた第19回日本国際工作機械見本市(JIMTOF'98)で参考出品され、その後改良を加えられた機械ですが、クーラント不要と環境面でもやさしく、今後の主力機として期待されています。

本機の主な仕様は次のとおりです。
X軸(主軸頭左右)移動量400mm、Y軸(テーブル前後)移動量400mm、
Z 軸(主軸頭上下)移動量200mm、テーブル作業面積600mm×450mm、
最大主軸回転速度(毎分)6万回転、最高切削送り速度(毎分)10m

また、本機の標準価格は2,400万円です。
来る4月7日から10日に東京・有明の東京ビックサイトで開催される、第10回国際金型加工技術展(INTERMOLD'99)に出展を予定されています。

F-MACHは東芝機械株式会社の登録商標です。

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