プレーナ形横中ぐりフライス盤の新機種を開発(中大物加工の生産性を大幅に向上)

1999年2月24日

プレーナ形横中ぐりフライス盤

当社は、高生産性と使いやすさを追求した、プレーナ形横中ぐり盤の新機種BP-130.R22を開発し、販売を開始いたしました。
当社の工作機械部門は、大型工作機械をはじめ、マシニングセンタ、横中ぐり盤、研削盤、超精密加工機など各種の工作機械を製造しておりますが、横中ぐり盤においては約40年間にわたり、常に業界第1位(平成10年3月期国内シェア50%超)の実績を持つトップメーカーです。
今回開発したBP-130.R22は、横中ぐりフライス盤の一翼を担う機種であり、プレーンテーブル(長尺固定テーブル)の代わりに組込形ロータリーテーブルを搭載し、マシニングセンタの高生産性と横中ぐり盤の高作業性を追求して生まれた、中大物加工向けの最新鋭機です。

本シリーズの主な特徴は次のとおりです。

  1. テーブルクランプに油圧シリンダー方式の直動クランプを6個採用し、高い剛性に支えられた重切削を実現しました(当社比約30%アップ)。
  2. 従来機(テーブル形)と比較して、広い加工領域を実現しました(テーブル移動量約20%アップ)。
  3. エアーリフトの採用により、テーブル最大積載質量が10トンから倍の20トン(オプション)になり、重量ワークへの対応を可能としました。
  4. 従来機の最大主軸回転数は毎分2,500回転でしたが、オイルミスト冷却によるクイルタイプ主軸の採用により、毎分8,000回転(オプション)の高速回転を実現しました。
  5. NC装置は、高性能と使いやすさで評判の当社製TOSNUC888(トリプルエイト)を搭載し、操作盤は可動式ペンダントを標準仕様にして作業性を向上しました。

環境面に対する配慮として省エネを目指し、当社比で消費電力を約10%削減しました。
本機の標準価格は9千5百万円で、販売台数は年間20台を予定しています。

TOSNUC、888、TOSNUC888は、株式会社東芝および東芝機械株式会社の商標または商品名です。

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