KWA-DシリーズCNCロール研削盤を開発

1999年1月11日

KWA-DシリーズCNCロール研削盤

当社は、このたび「トータル生産コストの削減」をコンセプトとした、ロール研削盤「KWA-Dシリーズ」9機種(最大ロール研削径800mm~2,400mm)を開発し、販売を開始しました。

本シリーズの開発により

  1. ロール研削時間と計測時間の合計を従来より30%削減
  2. 硬度が2ランク上のといしで従来と同等の研削能率を維持することで、といし寿命を2倍に延長

を達成しました。

本シリーズの主な特徴は

  1. 往復台に対向形の静圧案内面を採用し、送り速度のアップ(最高10m/min. 従来4.5m/min.)とスムーズで確実な動作を実現。
  2. といし台に微妙な動きにも精度よく追従できるよう、予圧を与えた精密ボールネジを使用。またといし台案内面に、減衰性に優れた予圧式コロガリ案内方式を採用。最小切込単位1/200μmを実現して、形状精度と面性状の向上および仕上の研削時間短縮を達成。
  3. 新しいロール自動計測装置の開発により、研削中にロール形状の自動測定と自動補正を行ない、計測と研削時間の短縮を実現。
  4. 当社がロール研削盤用に独自で開発したCNC装置、TOSNUC888-G( トリプルエイトG)を搭載。いろいろな機能をパターン化し、面倒なプログラミングをなくして、必要な寸法をキー入力するだけでといしの動きを決定。

などです。

また環境面では、省エネ・省スペースをめざし、当社比で使用油量25%減、消費電力35%減、据付面積10%減を実現しました。
なお、価格は各機種ともオープン価格となっており、販売台数は年間20台を予定しています。

参考価格:KWA-1060D(ロール研削径1,000mm、長さ6,000mm、ロール質量25,000kg、ロール計測装置付)で1億3千万円です。

TOSNUC、888、TOSNUC888は、株式会社東芝および東芝機械株式会社の商標または商品名です。

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