テーブル形ユニバーサルマシニングセンタを開発（あらゆる機械の機能を持つ万能機）

1998年1月28日

当社は、このたび、金型や航空機部品の加工に最適な、旋回する主軸頭(A軸)とテーブル(C軸)を持ち、高能率・高速・高剛性を追求したテーブル形ユニバーサルマシニングセンタBTU-14を開発し、販売を開始しました。当社は、長年にわたり金型・航空機業界をはじめとした各業界に、傾斜面や自由曲面創成のための多軸機を多数納入しており、この技術をベースに今回特色ある機械に仕立て上げました。本機は、立形マシニングセンタ、横形マシニングセンタ、金型加工機、プロファイラー(航空機部品加工専用機)、NCフライス盤などの機能を持ったユニバーサル(万能)機として、工程の集約や段取時間、加工時間の短縮に多大な威力を発揮します。

本機の主な特長は、

主軸旋回に、1度ごと割出と0.0001度ごと連続割出の2種類をそろえ、加工用途による選択を可能としました。
主軸頭を支えるサドルの、コラムからの張出しを大きくするため、太いコラム (1,450×1,600mm角)を採用しました。
主軸ノーズ部は直径200mmで、主軸回転は、高速性に対応できる毎分8,000回転を採用しました。
当社の最新NC装置TOSNUC-888の搭載により、三次元座標変換のプログラムが簡単にでき、高精度な傾斜面・自由曲面の加工を容易にしました。
先読みしたデータから形状を予測する形状認識予見制御(CNC SHAPE)やNURBS(ナーブス)補間機能などにより、滑らかな高速曲面加工を実現しました。

などです。
その他の主な仕様は、テーブル前後ストローク(X軸)2,000mm、テーブル左右ストローク(Y軸)1,450mm、主軸頭上下ストローク(Z軸)1,500mm、テーブルサイズ1,400×1,600mm、テーブル最大積載重量6,300kg、スイベルヘッド旋回角度(A軸)-30度～105度(オプション120度)、最大切削送り速度毎分6m、最大早送り速度毎分12m、テーブル割出速度毎分720度です。

なお、価格は従来の多軸機より大幅に抑えて9,800万円(本体および標準付属品)とし、年間約10台の販売を予定しています。