テーブル形横中ぐりフライス盤新機種開発

1997年6月19日

テーブル形横中ぐりフライス盤新機種

当社は、高生産性と使いやすさを追求した、テーブル形横中ぐり盤の新機種BTD-200QFを開発し、販売を開始しました。
当社は、大型工作機械をはじめ、マシニングセンタ、横中ぐり盤、研削盤、超精密加工機などの総合工作機械メーカーであり、テーブル形横中ぐり盤においては、38年間にわたり、つねに業界1位(H.8年度国内シェア60%)の歴史を持つ、世界のトップメーカーであります。
今回開発したBTD-200QFは、テーブル形横中ぐりフライス盤の一翼を担う機種であり、従来、フレックスマシンとして好評を得てきたBTD-200QEをフルモデルチェンジし、高速・重切削性能や使いやすさをさらにアップして、より高い生産性とより高い精度を追求しました。本機は、横中ぐり盤分野でのシェア拡大と、中・大型マシニングセンタ市場およびフライス盤市場へのマーケット拡大を目ざす戦略機種です。
本機は、新B軸駆動機構(特許出願中)と新クランプ機構により、テーブル割り出し(90°)時間を20秒と大幅に短縮(従来機比47%短縮)するとともに、早送り速度、切削送り速度を上げ、ATC時間も短縮して生産性を格段に向上させました。さらに、ベッド、サドル等の主要構造物の大幅な剛性アップ(従来機比最大250%向上)と、主軸駆動モータに広域モータを採用しギヤ変速を無くすことで、高精度加工を可能にするとともに、送り系の剛性と追従性を向上させ、直線軸の位置決め精度±0.003mm/全長(オプション)、テーブルの任意角度割り出し精度±7秒、90°毎割り出し精度±3秒(いずれも保証値)を実現しています。
また、NCは高性能と使いやすさで好評を得ているTOSNUC888(トリプルエイト)を搭載し、可動式ペンダントの操作盤を標準仕様として、作業性を向上をさせています。
なお、本機の標準仕様価格は3,850万円で、本年10月から月産10台のペースでスタートする予定です。

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