床上形横フライス中ぐり盤の新機種を開発
1997年3月3日

当社は、高精度、高切削加工を指向した、床上形横フライス中ぐり盤の新機種BF-150B2を開発いたしました。
横中ぐり盤は、テーブル形(小型)と床上形(大型)に分かれていますが、今回開発した床上形横フライス中ぐり盤BF-150B2は、高切削性、豊富な自動化機能で定評のあるBF-130Bの姉妹機です。主軸径を従来機の130mmから150mmに太くし、切削力の向上を図るとともに、大幅な部品点数削減と組立工数減少によって、コストパフォーマンスの高い機械を実現しました。
本機の主な特長は次のとおりです。
- 高切削性(Y軸最上限でのフルパワー切削の実績あり)
- ベッド、コラム等の鋳物構造物は斜めリブを採用しました。肉厚も増加し、断面二次モーメントをそれぞれ1~3割アップさせ剛性を高めています。
- X軸(コラム移動)、Y軸(主軸頭移動)案内面は、プリロードをかけたリニアローラガイドを採用しました。
- 主軸径150mmを標準としました。
- AC30/22KWの主電動機を搭載しています。
- 高精度(直径300mmの円弧補間切削精度0.008mm(実測値))
- X軸の送りをボールネジ化しました。
- X、Y軸案内面にリニアローラガイドを採用しました。
- 熱対称形の極太、肉厚コラムを採用しました。
- 主軸頭内冷却装置にミスト潤滑を標準装備しています。これにより最高回転時(1,600rpm/min)の主軸受の温度上昇を12℃以下に抑えました。
- 作業性のよい操作盤
- 旋回、チルト機構付で、つねに作業者が正面で操作することを可能にしました。
- 制御装置は、液晶画面の採用で見やすく、コンパクトになりました。
- オプションでハンガ式マニュアルペンダントを装備可能です。
- 環境管理システムの国際規格ISO14001に適合する省エネ機
- 油交換は最小限の1カ所(15リットル)です。
- 油補給は次の2ヵ所だけです。 ミストユニット2リットル 潤滑ユニット2リットル
- X,Y軸案内面はグリース潤滑としました。
本機の価格は、本体(X,Y軸ストローク 7,500mm×3,000mm ATC50本付)と標準付属品付で1億850万円です。平成9年4月より月産3台で生産を開始します。