日本ダイカスト協会より『小野田賞』を受賞

2019年6月18日

 日本ダイカスト協会通常総会にて、当社が2018日本ダイカスト会議で発表した論文『合金別ダイカスト工法の特性調査』が、小野田賞を受賞しました。

 日本ダイカスト協会主要3賞の1つである本賞は1966年に発足し、2年に一度、日本ダイカスト会議にて発表された論文の中から、優れた論文に対し授与されます。

 当社は、1972年、1981年、2010年、2012年、2016年に続き6度目の受賞となります。

 近年、省エネおよびEV化の流れにより自動車の軽量化への取り組みが加速度的に進んでいます。この流れに伴い、軽合金を扱うダイカスト製品も構造部材や高強度部品などが多様化してきており、それらの製品にはこれまでにない特殊な合金を使用します。

 ダイカストで使用される一般的な材料である「ADC12合金(※)」の研究は多く行なわれていますが、本論文では重力鋳造等で使用されている鋳物用合金3種類〔AC2B(ラウタル),AC4B(含銅シルミン),AC8A(ローエックス合金)〕に注目し、湯流れ状況や温度変化など計測による基本特性確認のほか、鋳造条件の製品へ与える影響を実鋳造により調査しました。

 この研究結果は、今後、鋳物用合金をダイカスト製品へ流用する可能性を示されたとして評価されました。 受賞式には論文執筆者・発表者の相田主任が臨み、総会会員の皆さまより多数の賛辞をいただきました。

 (※)ADC12合金:アルミダイカストとして機械的性質、被削性(切削加工のしやすさ)、鋳造性いずれも高いレベルでバランスのよい合金

実際に授与された表彰状
                            実際に授与された表彰状
表彰状を受け取る相田主任
                          表彰状を受け取る相田主任

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