立旋盤TUE-100(S)による超高圧クーラントの高効率生産とランニングコスト低減を提案(耐熱鋼インコネルの高効率加工を実現)

2018年5月14日

 当社は、航空機業界を始めとする様々な業界で課題とされていた耐熱鋼インコネルの高効率生産とランニングコスト低減に対して、このほど立旋盤TUE-100(S)と20MPaの超高圧クーラントの組み合わせによる耐熱鋼インコネルの高効率加工を提案いたします。

<主な特長>

  • 耐熱鋼インコネルの高効率加工への対応
    インコネルをはじめ多くの耐熱鋼は加工硬化性が高く、旋削加工時に発熱、流れ型の切りくずが発生するため、高効率加工には刃先冷却と切りくずの飛散防止対策が重要です。
    今回、超高圧クーラントを刃先に吹き付けながら旋削加工する事で、高い冷却効果と切りくずの細分化、さらに切削用チップの寿命を、従来の切削方法よりも1.4倍以上に延ばせるなど高品質加工が可能となり、耐熱鋼インコネルの高効率加工を実現いたします。
  • 加工時間の大幅短縮とランニングコストの低減
    TUE-100シリーズでは、耐熱鋼等への高効率加工実現のため、ヨコケタとコラムの一体構造を開発、従来機に対し耐熱鋼の加工では、1.4~1.7倍の切削能力を実現しました。
    また、超高圧クーラントの併用により、従来機比較で2.4倍の切削能力を発揮、大幅な加工時間短縮により、ランニングコスト低減へ貢献いたします。
  • 環境へ配慮した機械設計
    TUE-100(S)は全閉式のカバー方式を標準採用しております。
    また、ミストコレクター設置により、高圧クーラントを使用しても工場内へのクーラント飛散が無く、工場環境に配慮した構造となっております。

 本技術は、5月17日(木)から19日(土)まで弊社沼津工場(本社)・御殿場工場で開催されます『第16回東芝機械グループソリューションフェア2018』に初出展いたします。

TUE-100(S)

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