新型横形対向マシニングセンタFMC-80HFを開発
2013年6月20日
当社グループ会社の株式会社不二精機製造所は、このほど、新型横形対向マシニングセンタ「FMC-80HF」を開発しました。
本機は、建設機械の中で油圧パワーショベルの構成部品となっているブーム及びアームのボーリング、フライスといった機械加工を主目的に行なう機械です。
「ハイサイクルによる生産効率アップ」をコンセプトとしてX、Y、Z各軸の早送り速度アップを実現させ、お客さまのニーズにお応えします。
油圧パワーショベル20tクラスのブーム加工を想定し、当社従来機との比較によるメリットとしては以下の2点となります。
(1) 「X、Y、Z各軸の早送り速度のアップ」
当社従来機仕様
X軸早送り速度:10,000㎜/min.が24,000mm/min.
Y軸早送り速度:12,000㎜/min.が20,000mm/min.
Z軸早送り速度:12,000㎜/min.が20,000mm/min.
(2) 「ATC位置変更による工具交換時間の短縮」従来機の原位置による工具交換から所定位置での工具交換に変更することにより、工具交換時間で2分の短縮を実現
オプションとなりますが、以下の3点も加えることにより、さらなる加工効率アップを狙うことが可能となります。
「フライスユニットの採用による加工時間短縮」
フライス加工とボーリング加工を同時に行えることにより従来機より9分の短縮
「タッチセンサー方式でのワーク計測時間短縮」
従来機では4点測定していたものを3点測定とし24秒の短縮
「全工具での主軸モーター負荷の監視」
従来機では1工具限定で切削加工時の主軸モーター負荷を管理していましたが、全工具を対象とした設定を可能にさせた主軸モーター負荷監視機能の提案も可能です。
本機は国内及び中国を主とした新興国ボリュームゾーン向けに販売を予定しています。