門形マシニングセンタMPC-EIIシリーズを開発(高生産性と高コストパフォーマンスを実現)

2008年5月21日

門形マシニングセンタMPC-2650EII
門形マシニングセンタMPC-2650EII

当社グループは、これまで産業機械、工作機械、建機、金型、造船、エネルギー関連等の世界の基幹産業に多くの中大型工作機械を供給してきましたが、このほど当社グループの工作機械事業を担う東芝機械マシナリーは、大型基幹部品の加工でマザーマシンとして評価を得ているクロスレール昇降形門形マシニングセンタ:MPC-Eシリーズを大幅グレードアップし、拡大する加工キャパシティと多様化する機械加工に対応するため、新たにMPC-EIIシリーズを開発いたしました。

門幅は、従来の2,100mm、2,600mm、3,100mmに3,600mmを加え4つのサイズをバリエーション化し、五面加工ヘッド・90度アングルヘッドのほか、ノーズタイプヘッド(スナウト)や角度毎に主軸がチルトするインデックスヘッドなど豊富な自動交換タイプのアタッチメントを揃えました。主軸は標準が毎分4,000回転で(主電動機:30/22kW)、最大1,528Nm(ニュートンメーター)の回転力を実現、今まで以上の重切削を可能にしたほか、高速加工にも対応するため、オプションで主軸6,000回転仕様と90度アングルヘッドの5,000回転仕様を装備いたしました。CNC装置は、最新鋭モデルTOSNUC 999(トリプルナイン)を搭載、サーボ性能の向上と演算処理の高速化を実現しております。また、自動工具交換機能(ATC)、自動アタッチメント交換機能(AAC)の手動操作をタッチパネル化し、操作性の向上を図りました。

主な仕様は、MPC-2650EIIで、門幅2,600mm、テーブルの前後移動量(X軸)5,500mm、主軸左右移動量(Y軸)3,400mm、ラム主軸上下移動量(Z軸)900mm、クロスレール昇降が1,000mm(オプション1,500mm)で、テーブルサイズは2,000×5,000mm、テーブル最大積載重量は30トンです。

当社グループは今後もお客様のものづくりにお応えする工作機械の開発に邁進してまいります。

新製品の主な特長

  1. 主軸頭
    主軸は、標準4,000回転/分(主電動機:30/22kW)最大回転力1,528Nmと多種・多様な加工に対し十分な余裕を持っています。
    また、オプション仕様の高速加工対応6,000回転/分主軸(主電動機:30/22 kW)でも、最大回転力1,528Nmを持っており、高速重切削加工を可能にしました。
  2. AAi(自動アタッチメント割出機能)
    AAiは、これまでの標準90度毎割出、5度毎割出(オプション)に加え、新たに1度毎割出を追加(オプション)、多様なニーズに対応できます。
  3. クロスレール昇降
    クロスレール昇降(W軸)は、標準で1,000mm 5ポジション、(オプションで1,500mm 7ポジション)可能で、ワーク高さにあわせ最適な門高とラムの繰出し長さを選択でき、良好な切削が行なえます。
    また、W軸NC制御仕様もオプションとして選択可能であり、最小0.001mm単位での任意位置決め、または切削制御軸として使用でき、広範囲な加工用途に対応しています。
  4. 高速早送り速度
    X,Y軸は25m/minの早送り速度を実現。位置決め時間の短縮により、加工能率向上に寄与します。
  5. タッチパネル式ATC,AAC手動操作盤
    ATC,AACの動作フロー図や、各稼動部の状態を画面表示し、万一のトラブル時でも短時間での復帰操作が行なえます。

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