世界初の完全連続式高せん断加工機を ソリューションフェアで実演
2014年5月12日

当社と株式会社HSPテクノロジーズ(本社神奈川県川崎市/社長 清水博)は、このほど世界初の完全連続式高せん断加工機の試作機を共同開発いたしました。
独立行政法人産業技術総合研究所(以下、産総研)の技術移転ベンチャー会社である株式会社HSPテクノロジーズの清水社長らが産総研在籍中に開発した高せん断成形加工法を利用した装置は、樹脂を循環させるための帰還型スクリュを搭載し、伸長作用とせん断作用を付与することで多様な新規ナノコンポジットの創製を可能にしました。
これら新規ナノコンポジットは従来材料に無い特性を持つことから、関係業界の注目するところとなっています。しかしながら当該装置は、溶融→混練→排出を繰り返すバッチ式であるために処理量が極めて少なく、産業用途としては道半ばでした。
当社は株式会社HSPテクノロジーズと連携し、当社保有技術である押出成形加工法と高せん断成形加工法を融合させる新たな装置構造を採用することで、完全連続式の高せん断加工機の試作機を共同開発しました。高せん断成形加工法のナノレベル構造を実現する高混練性能を活かしつつ、押出成形加工法の連続性と安定性を賦与した成形装置となっています。
<主な特長>
・従来装置は間欠吐出だったのが、新方式では連続吐出が可能。
・従来方式は試料により滞留時間が異なったが、連続吐出のため物性の安定化が可
能。
・従来のバッチ式に対し、新方式では連続処理が可能なため処理量の飛躍的向上が可
能。
本機は5月22日から行われる弊社内覧会ソリューションフェア2014に初出展し、造粒実演と共に成形ペレットによる射出成形と押出シート成形を実施します。
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