システムエンジニアリングの営業体制を強化し、 工場内物流向けロボットシステムを提案
2021年11月1日
当社は、このほど産業構造の急激な変化にともなうお客様の多様なニーズにお応えするため、システムエンジニアリング事業の強化に向け、専属の営業チーム「制御機械カンパニー制御機械営業部制御システム営業課」を新設しました。
2021年度は事業領域の裾野を広げる為、コロナ禍で急激に引合が増加した工場内物流関連の標準化システムの開梱システム、パレタイズ・デパレタイズシステムを【ロジロボ】シリーズとして販売開始します。
開梱システム
開梱システムは、箱側面をカッターで切断するタイプと
箱封函テープ部を切断するタイプがあります。
箱側面をカッターで切断するタイプ
積み重ねて輸送・保管される段ボール箱の上に積まれた箱の重みなどで凹みや膨らみができるため、同じ種類の段ボール箱であっても寸法や形状がそれぞれわずかに異なります。そのため、単純な位置制御だけの画一的な動きでカッターを動かすと、段ボールの切り損じや、切り込みすぎにより中身を傷つけるリスクがあります。そこで、本箱側面を切断するタイプでは、箱の凹凸にカッターヘッドがならう機構により、寸法や形状のばらつきへの対応を可能にしています。カッターヘッドにかかる反力を調整する機構で常にヘッド部が箱に接触して、そこから所定の深さまで刃を入れて切る特殊なヘッドを採用しました。
従来の開梱システムと比べ、作業が速いことが特長で、数秒で外周の4辺を切断できます。
また、箱のサイズを自動で計測できるため、サイズの異なる段ボール箱が混流してきても自動で開梱できます。
箱封函テープ部を切断するタイプ
封函テープ部を切断するタイプは、中身を傷つけるリスクが軽減できます。さらに今後、切断後のピッキングが容易になるよう、内外フラップ(蓋部分)を切断するオプションを追加する予定です。
箱側面をカッターで切断するタイプ同様、箱のサイズを自動で計測できるため、サイズの異なる段ボール箱が混流してきても自動で開梱できます。
パレタイズ・デパレタイズシステム
スカラロボットタイプ
スカラロボットに昇降軸をつけたもので、10kg以下の箱に対応します。コンパクトで設置面積が小さくレイアウト自由度が高い事が最大の特長で、2.5m×2.5mのスペースがあれば設置できます。ポイントは、パレットをターンテーブル上に置くことで小さなロボットでも広範囲な作業が可能になった点にあります。なお、今後重可搬要請にこたえた20kg可搬タイプをラインアップ予定です。
ガントリータイプ
重量物に対応するガントリータイプのシステムです。
最大可搬質量50 kgで、今後、さらに重可搬タイプをラインナップしていく予定です。
本【ロジロボ】シリーズは、2022年3月9日(水)から12日(土)まで東京ビッグサイトで開催されます「2022国際ロボット展」に出展を予定しています。
SDGsについて
2015年の国連サミットで採択された2030年に向けての国際目標「SDGs:持続可能な開発目標」。17の目標と169のターゲットが定められており、様々な主体の連携による取り組みが必要となっております。
なお、本リリースの取り組みは、SDGsにおける2つの目標に貢献しております。