ダイカストマシン累計出荷台数1万台突破(型締力80~3500トンをラインナップ)

2004年7月15日

累計出荷台数1万台目のダイカストマシン(DC250J-T)
累計出荷台数1万台目のダイカストマシン(DC250J-T)

当社のダイカストマシン累計出荷台数が、この6月で、1万台の大台を突破いたしました。

成形機の一機種であるダイカストマシンは、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛などの金属を成形して、自動車・二輪車の部品やパソコン、携帯電話の筐体などを作る機械ですが、当社は、1953年に国産第1号機を製作、納入以来、最小80トンから世界最大級の3500トンまでのダイカストマシンおよびその周辺機器、鋳造支援システムといった一貫生産商品を半世紀にわたり開発、納入し、世界有数のマシンメーカーとしての地位を確立してきました。

品質の多様化や生産性における顧客のニーズに対応するため、油圧トグル機構、自動トグル給油方式、ダイレクトタイバー引抜装置、射出一体Cフレーム方式、ピストンアキュムレーターによる省エネ回路など、常に最新の技術を提供してきましたが、1996年には、油圧サーボによる超高速射出ユニットを標準搭載した、マルチインジェクションマシンを開発し、製品ラインナップに加えました。この開発により、従来では困難であった薄肉成形品から内部品質の高度化が要求される自動車部品まで、幅広い鋳造品質に対応できるようになりました。

一方、計測・制御技術では、1965年の射出性能測定装置の開発に始まり、デジタル化に向けて、コンピュータコントロールシステム、ダイカストトータルコントロールシステム、型締力制御ユニット、射出制御ユニット等を商品化しました。1993年には、新たにダイカストトータル制御システム(TOSCAST)を商品化し、周辺機器を含めたトータル生産システムの投入により、生産の効率化、高品質および安定的な供給を実現しました。

また最近では、自動車部品の軽量化に伴い、熱処理や溶接が可能な高品位鋳造品という新たなニーズに対し、当社独自の高真空鋳造技術やスクイズマスター等の鋳造支援システムを開発し、顧客から好評を得ています。
今後も、当社ダイカストマシン事業部の品質方針である、『世界のお客様から信頼と満足をいただける製品を提供します』を合言葉に、ダイカスト用途の拡大を支援できるよう一層の研鑚にはげみ、ダイカスト業界発展のために尽力していきます。

TOSCASTは株式会社東芝の登録商標です。

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